あらすじ

幼い頃から、共に歳を重ねてきた幼馴染み、箱町進と絢時勇希。      

いつまでも、お互い変わらず、隣を歩いていくのだと思っていた。

しかし病に伏せていた勇希の母、希美の容態が急変してしまい、

出来る限りの治療を施すも、帰らぬ人となってしまう。

母の死をきっかけに、離れ離れとなる二人。

何もすることが出来なかった自分達の無力さを痛感する。

少女を支えられなかった少年。

何かが止まってしまった女子高生。

ゆっくりと、音を立てず、心の亀裂は広がっていく。

そして、数年の時が経ち、二人は再び出会う。

上を見上げれば、釘付けになる様な真っ暗な星空の日。

二人の運命がゆっくりと動き出す。

ちょっとの勇気と、前に進む一歩をくれる、そんなお話。